職場に一人はいる「手足をはやく動かしてテキパキ仕事こなしてます!(ドヤァ)」の奴はまじで邪魔者
絶対こういう奴一人はいるよね〜。
むしろ、みんなこんな感じの人間ばかりの職場もある。吐き気がするよね〜...
断言するが、そいつは、まったくもって「仕事ができない奴」だ。
もっと言えば、周りの人にも悪影響を及ぼす、最悪の要素であることは間違いない。
なぜそうなのか、ということを述べると、
そもそも「手足をはやく動かして仕事を早くこなす」という方法が科学的に言って、圧倒的に間違っているからだ。
結論を先に言うと、仕事を早くこなしたいなら、すべきは「やらないことを決める」の一択だ。(これは詳しく後で述べるとして)
仕事を早くこなすために、手足を早く動かすと、人間の脳は「焦り」を感じる。
これは実際にその人が「焦っている」と認識しているかしていないかは関係ない。
実際に焦っていない (と、本人は思っている) 時でも、焦っている時のような行動をとれば脳は「焦っている」と認識する。
これは逆手にとれば、焦っている時にあえて一呼吸おいたり、落ち着いているときにいつも自分がとるような行動をとると、脳は焦っていないと認識するのだ。
これで、「手足をはやく動かせば脳は焦りを感じる」というのはわかるだろう。
「でも、焦りを感じても、焦りも味方して結果的に仕事が早くなるのでは?」と思いそうなところであるが、これは真逆である。
脳の「焦り」の話には続きがあって、
なんと先述のような、脳が「焦り」を感じている状態だと人間は「処理能力や生産性が有意に低下する」のだ。
つまり、「早くこなす」つもりで手足をはやく動かしているのに、逆に処理能力や生産性が低下しているせいで結局は「遅く」なってしまっているし、ミスも多い。最悪の結果なのだ。
これでもう、「手足をはやく動かして仕事を早くこなすぞ」と思う人はいないと思うが、残念ながら話はここで終わりではないのだ。
ぼくはこの文章の最初のほうで、「周りの人にも悪影響を及ぼす」と言った。なんと、「焦りは周りの人間にも伝染する」のだ。
つまり、職場で一人が手足をはやく動かしており、それを周りの人間が見ると、それを見た人の処理能力や生産性も低下してしまうのだ。
もう、足手まといでしかない。
ぼくもいろんな職場で言われた。
「ゆっくり歩くな。はやく歩け。(早歩きのほうがキビキビと、しっかり仕事をしているように見えるから)」
こういう謎のお言葉を。
はっきり言って、こう考えているのはひどく間違っているし、人に間違った指示を出す前に自分の勉強不足を顧みてほしいものだ。
そしてこういう職場は、(まあこれまでのどの職場もこんな感じだったけど...)、職場の雰囲気も悪い、ピリピリしている、最悪の環境だったように思う。
対処法は、はっきりとわかっていて、先程も述べたように「焦っている時には、あえて一呼吸おいたり、落ち着いているときにいつも自分がとるような行動をとる」ことだ。
もし、急がないといけない状況でも、手足はゆっくりと動かしたほうがいい。歩くのも、必ずゆっくりと歩こう。それどころか、なんなら数十秒か数分、手を止めてもいい。手を止めて目をつぶってゆっくりと呼吸をするのは、科学的にも理にかなった「脳の焦りを取り除く方法」だ。
このように焦ってる時に「逆に」ゆっくりとした行動をとることで、むしろ処理能力や生産性があがって結果仕事が早く進む。これは主観レベルでも客観レベル(=科学的根拠)でも明らかだ。
だから、いつも早歩きで「キビキビ動いてるぜ!」みたいな人間は対して仕事ができないどころか周りに悪影響を及ぼす、職場の「最悪の要素」でしかないので、そうだな、まずゆっくり時間をとって勉強するようにと助言してあげるといいかもしれない。
最後に、
文中で「仕事を早くこなしたいなら、すべきは「やらないことを決める」の一択だ。(これは詳しく後で述べるとして)」
と、言っていたが、後で述べるタイミングを見失った。
まあ、つまりスピードを早くするのではなくて、「そもそもこれはやらなくていい工程では?」というのを省くという話だ。仕事に無駄をなくすべき。
無駄をとことん省いて、残った「無駄でない部分」に関してはスピードよりもむしろ「ゆっくりと丁寧に行う」ほうが、逆に生産性があがるよっていう話でした。
最後に付け足したようになったけど、そういうことです。
ぼくはずっと、どこの職場にもいる「動きのはやい奴」が苦手だったが、やっぱりダメな奴だったんだな...