日本人は、自分たちが宗教どっぷりなんだってさっさと気づいてくれ

そもそもぼくは「今の時代、宗教を信仰する意味ある?」って思ってるんだけど、この話を深掘りするのはまた別途ということで。

 

日本人は宗教と聞いたらカトリックイスラムを想像して、自分たちの持ち得ぬ感覚に驚いたりするんだろう、そして「日本人は無宗教だし」とか無理解にもほどがあるようなことを言う。

 

宗教を宗教と認識し、宗教のための信仰を捧げる外国人の方々よりも、宗教を宗教とも認識せず無思考にも「無宗教」とか言って流されるままに生きる日本人のほうがよっぽどタチが悪い。

 

自分が無思考に不勉強で、流される人生を送るだけならいい。ただ、そういう人間は、宗教を宗教とも認識してないので、平気で他人に宗教感を押し付ける。

 

高校のころ、身内の葬式のために修学旅行を休むことになってしまった友人がいた。無論、その友人は葬式なんかより修学旅行に行きたいと強く言っていた。

 

親は、自分の宗教感を子に押し付けている自覚はあったのだろうか。

 

この例に限らず、「葬式は他の用事に優先して出席するもの」「葬式にも出ないなんて!」「お世話になったのに」と、無思考にも他人に押し付ける人間の多いこと。

 

そもそも日本社会では、好きなアーティストのコンサートに行くために有給休暇をとれないのに、(いや、取れるはずなんだけど)、冠婚葬祭のためには当然のように、「冠婚葬祭なら仕方ない」と言わんばかりに、有給休暇がとれるらしい。

 

日本がいかに宗教を重んじているかがわかる。いや、宗教を重んじるのはいいが、なんでそこまで宗教を重んじながらそれに気づいていないの?なぜ「日本は無宗教」とか思えるの?っていう話。

 

つまりね、ぼくの死後に日本人にお願いしたいのは、

 

・日本人はめちゃめちゃ宗教感の強い国民性だとちゃんと認識してほしい

 

・個々人のレベルで、これは宗教の話、これは宗教とは無関係の話、というのをちゃんと区別してほしい

 

・そして宗教の話ならば、他人に押し付けるのは一切やめてほしい

 

ということ。大学のキャンパスにいるアラブ系の学生があなたに「なぜメッカに礼拝しないんだ!一日に一度礼拝しろ!」って言ってきたら狂気の沙汰でしょう?「いや信仰するのは勝手だけど、わたしイスラム教じゃないし...」って思うでしょう?そのレベルの話が日本では起こりまくってるの。異常だと思う。ぼくは異常だと思うのにほとんどの日本人は気づいていないから、すごく生きづらいの。

 

葬式は例に出したけど、他にも日本には大量にあるさ。

 

・大事な友人の結婚式なのに出席しないの??

 

→大事な友人かどうかと結婚式に出席するかどうかは別。大事な友人ならば結婚式には出席し、なぜか3万円を渡すのはただの宗教。

 

・恋人の誕生日なのにプレゼントとかないの??

 

→生まれた日(ただの人類の後付けした数字)を重んじて、さらにその数字の日にプレゼントを渡すなんて宗教以外の何物?勝手に楽しむのはいいんだけど同調圧力はやめて。

 

・クリスマスなのに今日のディナーはファミレス??

 

→いや、もう(笑) 完全に宗教じゃん(笑)

 

こういうの、どんどんなくなっていったらいい。何度も言うように、あってもいいんだけど、ちゃんと宗教だと認識して、他人には決して押し付けないでほしい。

 

最後に何個か例示したのでわかると思うんだけど、宗教っていうのは別に既存の宗教だけを指すのではないということも注意したい。日本のいわゆる「常識」とかも宗教だよね、「ビジネスマナー」とか最たるもの。面接にはこんなスーツをこんな着こなしで、ノックは何回カバンはこれ、みたいなの、まあこんな馬鹿らしいのは数年ですぐ消え去ると思うけど現時点では存在しててこれも完全に「宗教」だよね。

 

それも含めての宗教の話です。

 

馬鹿らしいのでさっさと消え失せるか、「宗教」としての認識で残って同調圧力のような類は一切なし、という風になってほしいものです。